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ピックアップニュース
2005/05/14 23:00 up
2005/05/20 13:30 更新
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地域・メーカーが一体となって開催を実現 −SRI・ダンロップ杯 東日本中学選抜大会を訪問
GWが終っても肌寒さが続く週末、福島県で興味深い中学校大会があると聞き、足を運んできた。
東北新幹線で東京駅から1時間半ほどの「JR新白河駅」で下車。会場と聞く白河市白坂の森スポーツ公園テニスコートに足を向ける。この週末は東京も冷えているがこちらはもう2−3度低い感じだ。
開催される大会は「第1回 SRI・ダンロップ杯東日本中学選抜ソフトテニス大会」。その名前の通り東日本の各都道府県の強豪中学はじめ選抜された近県の中学校がリーグ&トーナメント形式で競う。ドローを見ると出場は男子35校、女子40校で男子出場校には地元福島の西郷第一中のほか見前中(岩手)、鶴岡第四中(山形)、戸塚西中(埼玉)、女子でも広島中(埼玉)、芝東中(埼玉)など地方大会上位・全国大会レベルの学校が揃う顔ぶれだ。
5/16 男女1部トーナメント結果 追加
5/20 男子1部に記載の誤りがあり、修正いたしました。 関係者の皆様にはご迷惑をおかけいたしました。
大会名:第1回 SRI・ダンロップ杯東日本中学選抜ソフトテニス大会
主催 :SRI・ダンロップ杯実行委員会
共催 :西郷第一中学校ソフトテニス部 保護者会
主管 :西郷ソフトテニス協会ほか
後援 :福島県ソフトテニス連盟ほか
協賛 :SRIスポーツ(株)/ダンロップスポーツ(株)/ショーワコーポレーション(株)
期日 :平成17年5月14日(土)・15(日)
会場 :白河市白坂の森スポーツ公園テニスコート/西郷第一中学校/西郷第二中学校
大会の位置づけは「夏前の腕試し」と「交流」
大会の冠にもなっているが本大会はダンロップグループによる協賛を得ている大会。メーカーが支援する大会は他にもありそれらはシーズンイン前に開催されることが多いが、この大会は特殊。実はこの時期は丁度新入生の入部も一段落し、夏の大会の地方予選まで時間もあるタイミング。力の拮抗する実力校同志でたっぷり試合ができて、しかも県外の学校と交流を深められる機会があってもいいのでは、との考えで開催が実現されたようだ。
(西郷第一中学校のキャプテンによる選手宣誓)
保護者会が開催、運営に深く関わる
この大会の要綱を見ると共催に「西郷第一中学校ソフトテニス部保護者会」とある。西郷第一中学校といえば知らない人はいないくらいソフトテニス界では有名な学校で、25年連続全国大会出場など輝かしい歴史を持つ。 強い学校というのはご両親はじめ関係者の方々のサポートもしっかりしているのだろう。今大会でも会場として自校のテニスコート8面を提供し(西郷ニ中も5面を提供)、受付・進行など運営すべてにおいて保護者や地域の方と思われる多くの方々が非常に精力的にに動かれているのが目に付いた。
(スタッフおそろいの背面プリントTで「ハイチーズ」)
住友ゴム=ダンロップと地域
会場でお話を伺っていると、そもそもこの大会の冠に「ダンロップ」がつくのには経緯があることがわかった。白河市にはダンロップ(住友ゴム)の工場が昔からあり、地元に多くの雇用を生み出しているとのこと。さらに伺えば自治体とダンロップとのつながりは深い。帰り際に気がついたのだが新幹線の新白河駅構内には地元の産業紹介と同じ場所にダンロップの事業内容を紹介するショウケースまである。今回試合会場として使った市営のオムニコートも、最近改修された2面は住友ゴム工業が改修提供したそうだ。
(緑に囲まれた白河市白坂の森スポーツ公園テニスコート)
地域・保護者・メーカーが一体となって関わる
それらの話を総合すると、この大会はソフトテニスにまつわる複数の関係者の強いつながりによって実現・運営されていることがわかる。開催地である白河市・西郷村の関係者の協力によりテニスコート・移動手段の確保が行われているし、
保護者会が運営に深く関わり、メーカーは地元に受け入れられる施策で協力し、大会会場ではプロモ−ションを行う。もちろん連盟のバックアップも欠かせない。
これら関係者がソフトテニスでつながり、この大会の実現にむすびついたのだということが強く感じて取れた。これは地方ソフトテニスの一つの「成功モデル」といえるのではないか。さらにダンロップスポーツでは、近くソフトテニス専用のWEBサイトを立ち上げ、こうした関係大会の開催・結果情報を積極的に提供していくという。
もちろん、複数のステークホルダーの利害関係の難しさもあるし、これだけの環境がそろうかどうかというのは条件が地方によって全く異なってくるため、一概にはいえないかもしれない。しかし、メーカーの「社会的責任」の観点や、地域・保護者の部活動への関わり方など他の地域でも参考に出来る部分があるのではないか。第1回をむかえたこの大会の、今後の継続と発展に注目したいと感じた。
▼ 上位結果、フォトレポートを近日掲載予定!
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記事についてのお問合せは otegami@st−on.jp まで
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