2003ソフトテニス NEWS
[学生秋季リーグ戦結果]
2003/10/19


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関東男子
1部2部入替戦
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1部6位:青山学院
2部1位:早稲田大


早稲田大 / 青学大

鈴木毛利D-3石野丹治
園田伊藤D-1谷津久保
石川哲蔵C-1林千博
森元影山 - 浅井喜多
井口藤山 - 石山佐川


●特別観戦記●

2003-10-19
[早稲田ファン編集部員のイレコミ観戦レポート]
秋晴れの空の下行われた関東学生リーグ秋季入替戦、2部1位早稲田大の相手は1部6位の青学大である。
昨年の入れ替え戦ではマッチポイントを3本も握っていながら、惜しくも5番勝負ファイナル負けと 惜敗した相手であり、過去3年間で3回も入れ替え戦を戦っており両チームとも互いによく知った相手である。

 一番手、早稲田は鈴木・毛利(巣鴨商業出身3年/岡山理大出身2年)の登場だ。このペアでは関東学生選手権3位、インカレ個人ベスト8と最近コンスタントに成績を収めている好ペアである。対する青学大は鈴木の高校(巣鴨商業)時代の同期、石野冬馬選手と丹治組。
序盤、鈴木の切れ味のよいカットサービスから毛利のボレーでリズムよく点を重ねて行くと、鈴木組は一気にG4-1 とリードした。そこから鈴木組が立て続けにミスを連発し2ゲーム挽回される。G4-3の0-2と石野組にリードされるが、 ここで毛利が相手後衛のアタックを止めた。これで落ち着いた鈴木組は石野組を振り切って早稲田に貴重な勝ち星をあげた。
鈴木は主将としてチームをまとめ、自分の仕事をきっちりこなしたことは評価に値するだろう。
毛利も要所で相手後衛のパッシングを抑え、向かっていけたのがよかったのであろう。

 続いて、二番手、早稲田は期待のルーキーの園田と伊藤のペア(熊本工業出身1年/黒沢尻北高出身3年)。このペアでインカレの大 学対抗で天理大学の大将、木下・日野組と近畿大学の田岡・津田組を破る活躍を見せている。1ゲーム目いきなり園田のレシーブミスからスタートし、いきなりゲームを落とす。
しかし、ここから園田の持ち味であるフォアハンドシュートが冴え渡り、終始ゲームを支配する。合計6本ものストロークエースを奪う大活躍をみせ、相手大将ペア、谷津・久保組を撃破した。伊藤もきっちりレシーブ&ボレーをこなし、後輩の園田をリードした。

そして3番手シングルスは99年地元岩手インターハイ団体戦を制した、岩手県黒沢尻北高校出身の石川哲蔵選手。早稲田の頼れるキャプテンだ。
ここまで、2部リーグを抜群の安定感でダブルス&シングルスに全勝の活躍を見せた。対する青山学院大学は林千博選手。
昨年の入れ替え戦でも両者は対戦しており、石川が勝ち星をあげた。
 今回も石川は持ち前の安定感あるストロークでしっかりとコースに打って、相手を押し込んでいく。相手のカットストローク、ツイストも きっちりと返球し、最後まで集中力を切らせずに攻めきった。ゲームカウント3-1リードの2オールからサービスエースでマッチポイントを 握ると、最後は相手のフォアがサイドアウトし、ゲームセット。ついに念願の1部昇格を果たした。今シーズン、春季リーグ入れ替え戦では、法政大学相手にリードするも5番勝負で負け、1部昇格はならなかった。しかし、そ こから主将としてチームをよくまとめあげ、インカレで久しぶりとなる大学対抗3位入賞へと導いた。

ついに名門早稲田がいるべき場所に戻ってくることができた。このような成績が残せたのも石川を中心とした4年生が最後までチーム全体の雰囲気を盛り上げた所以であろう。
しかし、戦いはこれからである。今季、果たせなかったインカレ制覇への道にむけて来季、その真価が問われるであろう。


開催地:東京経済大学テニスコート
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